放射線被爆にしきい値はない
■私たちは原子力の平和利用の美名に隠れて様々な事実から目隠しされている■
●福島第一原発による超巨大災害は人災である…
1. 避けることの出来ない放射線被爆と原発が生む住民差別
2. 原発による徹底的な環境破壊
3. 人類に管理不能な放射性廃棄物
4. 兵器転用される膨大な劣化ウラン
5. 日本のプルトニウムがフランスの核兵器に…
6. 廃炉も解体も出来ない原発
7. 普通の職場環境とは全く違う
8. 定期点検工事も素人が
9. 名ばかりの検査・検査官
10. もんじゅの大事故
▲私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ…
「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。
私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。
私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。
原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。
私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。
私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」
▲白血病の孫の顔はふびんで見たくない、だから結婚するのはやめてくれ...
原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。
出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、
その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。
ある女性から手紙が来ました。二三歳です。
「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。
ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。
……
原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。
白血病の孫の顔はふびんで見たくない。
だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。
私が何か悪いことしましたか」
▲原発とは海温め装置!膨大な温排水で生態系に悪影響
今日百万キロワットと呼ばれる原子力発電所が標準的になりましたが、
その原子炉の中では三百万キロワット分の熱が出ています。
その三百万キロワット分の熱のうち百万キロワットを電気にしている
だけであって、残りの二百万キロワットは海に捨てています。
百万キロワットの原子力発電所の場合、一秒間に七十トンの海水の温度を
七度上げます。
一秒間に七十トンの流量を超える河川は日本全体でも三十に満ちません…
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▲放射能垂れ流しの海
原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やしてその水を海に捨てていますが、
これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。
原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、
電力会社はそれ以上に隠そうとします…
▲どうしようもない放射性廃棄物
低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に
五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。
全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、
一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか…
▲膨大な量の劣化ウランとその毒性
濃縮ウランを生み出す工程で、核分裂性ウランの割合が減った劣化ウランが
ゴミとして生じます。
そのゴミは単なるゴミではなく、放射能を持ったゴミです。
その量は製品のウランよりも遥かに多くなります。
その始末に困った米国は、劣化ウランを兵器として使ってしまうことを
考え付いたのでした…
私は、
原発を推進している電力会社や事業者は、国も含めて、
知られると都合の悪い情報が多過ぎるので、そういう情報はヒタ隠しにし、
地方を札束で顔をひっぱたき原発を推進しているのだ
と思います。狂気としか言えない…
原子力を推進する人たちは、「直線、しきい値なし」仮説すら認めようとせず、
五十ミリシーベルト以下の被爆領域では、被爆の影響がないかのように
主張しています。
生物には放射線被爆で生じる傷を修復する機能が備わっている(修繕効果)、
或いは放射線に被曝すると免疫効果が活性化される(ホルミシス)から、
量が少ない被爆の場合には安全或いはむしろ有益だというような主張すらあります。
国際放射線防護委員会(ICRP)は、
「生体防御機構は、低線量においてさえ、完全には効果的でないようなので、
線量反応関係にしきい値が生じることはありそうにない」
と述べ、放射線の被曝はそれが低線量であっても影響があることを認めています。
但し、そのICRPも実は「直線、しきい値なし」仮説を使っていません。
ICRPは、低線量での被爆影響には線量・線量率効果係数(DDREF)と呼ぶ係数を
導入して、影響を半分に値切っているのです。

続きを読む: 少ない被爆は安全という妄言
放射線が分子結合を切断・破壊するという現象は、
被爆が多いか少ないかに関係なく起こります。
被爆量が多くて、細胞が死んでしまったり、組織の機能が奪われたりすれば、
やけど、嘔吐、脱毛、著しい場合には死などの急性障害が現れます。
こうした障害の場合には、被爆量が少なければ症状自体が出ませんし、
症状がでる最低の被爆量を「しきい値」と呼びます。
ただ、この「しきい値」以下の被爆であっても、
分子結合がダメージを受けること自体は避けられず、
それが実際に人体に悪影響となって現れることを、人類は知ることになりました。
広島・長崎に原爆が落とされ、瞬間的な死も含めて
ごく短時間に二十一万人と推定される人々が命を奪われました。
両市に原爆を落とした米国は1,950年に、被爆者の健康影響を調べる
寿命調査(LSS)を開始し、広島・長崎の近距離被爆者約五万人、
遠距離被爆者約四万人、並びに原爆炸裂時に両市にいなかった人
(非被爆対象者)約三万人を囲い込んで被爆影響調査を進めました。
被爆者としてレッテルを貼られたそれらの人々を半世紀に渡って調査してきた今、
五十ミリシーベルトという被爆量にいたるまで、がんや白血病になる確率が
高くなることが統計学的にも明らかになってきました。

続きを読む: 少ない被爆でも悪影響
何故、ほんの僅かのエネルギーでも、放射線に被曝すると人間が
死んでしまうのかといえば、生命体を構成している分子結合のエネルギーレベルと、
放射線の持つエネルギーレベルが十万倍も百万倍も異なっているからです。
私たちのDNAを含めた身体、さらにはこの世の殆どすべての物質は
分子で構成されています。

分子は原子が結合して出来ているものですが、
お互いが結びつくために使われているエネルギーは数電子ボルト程度です。
しかし、放射線のエネルギーは数十万から数百万、場合によっては
数千万電子ボルトに達します。
そのようなものが、身体に飛び込んでくれば、
DNAを含め多数の分子結合が切断されてしまいます。
【出処】隠される原子力 核の真実 小出 裕章著